ブラウンは「実家の剥製屋に『子供たちは(足が冷えないように)ブーツを履きなさい』という看板を付けて飾りたい」と話していたそうだ。
ある看護師はブラウンの発言を「不気味だった」と振り返っており、別の看護師は「施設の管理者と警察にこの事件を報告するべきだった」と後悔の念を口にした。
ホームの管理者によると、ブラウンは足の切断についての記録を残していなかったという。管理者は「足の切断の処置は医師が行うべきだった」と述べつつも、「切断は男性に『尊厳と快適さ』を与えるための行為だったと信じており、医師ならその処置を指示しただろう」とブラウンを援護した。
今回の事件が公となったのは昨年6月4日のことで、葬儀場に安置された男性の遺体の足が切断され、そばに置かれていることに気づいた検視官が検死解剖を依頼し、その後警察に通報した。
そしてピアース郡の巡回裁判所で昨年11月3日、ブラウンに対する刑事告訴が行われた。故意の傷害罪や他者への残虐行為罪などに問われたブラウンは相手が高齢者だったことでさらに刑罰が重くされ、すべての罪を合わせると最長98年の懲役刑と21万ドル(約2800万円)の罰金に科される可能性があるという。
告訴に対し、ブラウンは昨年12月6日に15万ドル(約2000万円)の保釈金が設定され、勤めていた老人ホームや被害者の家族と接触しないことを条件として釈放された。またブラウンは今後、介護者として働くことを禁じられている。
今年2月16日の裁判で、ブラウンは自身にかけられている全ての罪状について無罪を主張し「もし自分が男性と同じ状況に置かれたら、足を切断してほしいと思っただろう」と述べた。また男性が壊死した足の臭いについて不平を言っていたことから、ブラウンは「切断してあげたら男性は喜ぶと思った」「男性の生活の質を良くしてあげようと思った」と語っており、「自分の行った切断手順で男性に出血はなかった」と強調した。なおブラウンは3月9日の裁判に出廷する予定だ。
今回の事件について、Twitterでは「正気じゃない」、「彼女が何を考えていたのか理解できない」、「この話にはまだ続きがあるような気がする」といった声があがっている。
画像は『WEAU 2023年2月17日付「Nurse accused of removing patient’s foot without permission pleads not guilty」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 H.R.)