ようやく少年が落雷に遭ったことを理解したそうだ。
8歳の少年は父親により急いで砂浜へと引き上げられ、「シェルハーバー・サーフ・ライフ・セービング・クラブ(Shellharbour Surf Life Saving Club)」のライフガードらがすぐさま心肺蘇生にあたった。
落雷を受けた少年は胸に火傷と傷を負っており、救出当時、心肺停止していたものの、ライフセーバーらの懸命な蘇生処置を受けて救急隊が到着した時には「わずかな体動と呼吸が戻っていた」と救急隊員のテリー・モローさん(Terry Morrow)は明かした。
一命を取り留めた少年はすぐさまシドニーのウェストミード病院へとヘリで搬送され、現在、重体ながらも容体は安定しているという。
少年の救命にあたったライフガードのバイロン・ヴィンコヴィッチさん(Byron Vinkovic)は事故当時を振り返り「チームを誇りに思う」とこのように語っている。
「(事故当時)私たちは、ウロンゴン上空を通過中の嵐をもたらす雲の動きに注意を払って監視していましたが、まだその雲はバラック・ポイントの付近には到達していませんでした。」
「6人のライフガード全員が本当に素晴らしい仕事をしました。ライフガードと救急隊の対応は大変迅速でした。」
「彼らの活躍を称賛してもしきれません。本当に誇りに思います。」
少年を襲ったこの悲惨な事故は、「オーストラリア・デー」にニューサウスウェールズ州の海岸沿いで起きた数千件にもおよぶ事故のうちのひとつだったそうだ。
少年が落雷に遭った前後に雷の発生はなく、事故のあった1回だけであった。
この日は祝日だったため100万人のオーストラリア人が同州の海岸に押し寄せ、「サーフ・ライフ・セービング・ニューサウスウェールズ(Surf Life Saving NSW)」は同州内で起きた41件の重大な事故の対応にあたったという。
画像は『9NEWS 2023年1月27日付「Moment lightning strikes boy in ‘extreme freak accident’ on NSW beach caught on camera」(9News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)