米フロリダ州フォートマイヤーズにある空港で、このほど駐機中の飛行機に雷が落ち、すぐ側で作業をしていた職員が感電する事故が発生した。『NBC-2.com』や『Toronto Sun』『Daily Record』など複数メディアが伝えた。
7月22日、フォートマイヤーズのサウスウエスト・フロリダ国際空港で地上作業員として働いていたオースティン・ダンさん(21歳)が、落雷の被害に遭った。
オースティンさんは嵐の中で屋外勤務しており、サン・カントリー航空機の右翼の下にいた。ちょうどその時、雷が航空機の尾翼部分を直撃、その電流が機体を通って彼の右手に流れ抜けた。オースティンさんはショックで意識を失い、その場に倒れた。
同じく地上で作業をしていた職員が駆けつけ、オースティンさんはタンパ総合病院へ搬送されたが、右手、両脚、胸などに3度の火傷と脳内出血を起こし、記憶障害もみられるようだ。他にも筋肉や神経がダメージを受けたが、治療が行われると徐々にではあるが回復を見せているそうだ。
父のカイルさんは自身のFacebookで息子の様子を投稿しており、8月1日には「息子はよく眠って、心身ともに少しずつ回復しているといった状況です。脳内出血は止まりましたが、右手の火傷が深刻でいずれ手術をすることになりそうです」と報告した。
またオースティンさんの姉は、米メディア『Today』の取材に「弟は、やはりこの事故がトラウマになっているようです。こんなに酷い状態にもかかわらず、命が助かったのは本当に奇跡です」と涙ぐみながら語っている。今回、テックインサイトはカイルさんに取材を試みたが、回答は得られなかった。