悪魔の角を装飾したトップハットを被っていた。
バックダンサーも全員黒い衣装を着ており、悪魔をテーマにした演出やセクシーなダンスが披露された。さらに楽曲のラストには、セットとして置かれた車の上でダンサー2人が熱いキスをする場面がクローズアップで映されたのだ。
サムが悪魔をテーマにパフォーマンスを行ったことに対し、SNSでは次のような意見が飛び交っていた。
「私達のような右派は、サタン(悪魔)という言葉を頻繁に使うかもしれない。しかしサム・スミスのパフォーマンスは、文字通りサタンへの賛辞だ。」
「奇妙なパフォーマンスだった。なぜアーティストは悪魔にこだわるんだ? 僕は目をそらさずにいられなかったよ。」
「真面目な信仰者でなくても、人々はサムのあのような悪魔崇拝のパフォーマンスを不快に感じるだろう。」
さらに多くの視聴者は、英国の放送通信分野の規制機関「オフコム(Office of Communications、Ofcom)」に直接苦情を申し出たようだ。英ネットメディア『Daily Mail Online』によると、同庁の広報担当者は「『ブリット・アワーズ』に関する106件の苦情を受けた」と話したという。
苦情の大半はサムのパフォーマンスに関するもので、残りは攻撃的な言葉の使用やアルコールの摂取に対するものだったそうだ。
同番組では、出演者が攻撃的な言葉である“Sワード”を2回も放つ場面や、司会を務めた英コメディアン、モー・ギリガンとハリー・スタイルズが、ステージ上でショットグラスを一気飲みする姿が放映された。この他にも、出演者の間で飲酒にまつわる話題が持ち上がっていたことから、多くの視聴者が反感を抱いたようだ。
画像は『SAM SMITH 2023年1月27日付Instagram「I’m Not Here To Make Friends」』『The BRIT Awards 2023年2月11日付Instagram「Books in for an MOT」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)