慢性炎症性の皮膚病「化膿性汗腺炎」を患う女性が今月初め、TikTokで自分を晒し「病気を知って!」と訴えた。女性は焼けただれたような肌のため何度もいじめに遭ってきたが、「私は負けない」と力強いメッセージを発信している。英メディア『WalesOnline』などが伝えた。
米カリフォルニア州マンテカに住むキラ・アーチュレッタさん(Kira Archuleta、24)は、重度の化膿性汗腺炎(以下、HS)を患っている。
HSとは乳房の下や臀部、脇の下、鼠径部などに繰り返しできる慢性炎症性の皮膚病で、おできのような腫れものができ、放置すると膿が溜まる。さらに進行すると腫れもの同士が皮下でつながり、激痛を伴う炎症を繰り返して跡が残る。毛穴が詰まることが原因と言われているが正確には分からないという。
キラさんが最初に異常に気付いたのは14歳の時で、脇の下にニキビのような小さな隆起ができたが、「きっとホルモンバランスの乱れのせいだろう」と思っていたという。ところがそれは胸や太腿、鼠径部、脇の下、そして顔にも広がり始め、病院を訪れた。
キラさんは当時のことを「もう10年も前になるけど、あの頃の医師はHSの知識がなくてね。『清潔にすれば症状は改善する』と言われたわ。まるで私が悪いことをしているかのようにね」と明かし、その後の悪夢のような日々についてこう語った。
「症状が酷くなると、周りからは『醜い』と言われ人前に顔を出すのが怖くなったの。学校で続けていたソフトボールも諦めた。社交的で陽気な性格だったのに、いつの間にか殻にこもるようになったわ。『お前は除け者。隠れてろ』と言われている気がしてね。」
こうして精神的に追い詰められていったキラさんは、