インド東部の村に住む67歳の男性は、身体中が数千の腫瘍で覆われており歩くのもままならない。仕事もできず自宅で過ごすしかなくなってしまった男性が、『Born Different』のインタビューに応じ「なんとか手術を受けたい」と訴えた。
インド東部オリッサ州(Odisha)の小さな村に住むディワカール・ビソエさん(Diwakar Bisoye、67)は、14、15歳の頃に身体に小さないぼのような腫瘍ができ始めた。
最初は数えるほどしかなかった腫瘍は次第に増え始め、50年以上を経た今では身体のほとんどを覆いつくすまでになった。なかでも特に大きいのが左脚太ももにできた腫瘍であり、その重さは30キロにもなる。
ディワカールさんは「左脚の腫瘍は重くてね。座って抱えていれば楽なんだけど、今のままでは自由に歩くこともできないよ」と肩を落とし、次のように続けた。
「以前はどんな仕事でもやったけど、ここ8~10年で生活が一変したよ。働くことができなくなってしまったんだ。家でじっと座って、食事をするだけさ。それに腫瘍は耳や目の周りにもできていて、人の話を聞くことや視界にも影響が出ているんだ。」
そんなディワカールさんの世話をするのは35年前に結婚した妻のドバニさん(Dobani)で、現在は子供たちが夫妻に経済的な援助をしているのだという。2人が結婚する前、ディワカールさんの腫瘍はほんの数個しかなかったそうで、ドバニさんは夫について次のように語っている。
「昔は体格もよく、自営で森で働く仕事をしながら家事も手伝ってくれたわ。それがまさかこんな深刻な状態になるとは考えもしなかった。親戚が夫のことを良く思っていない時期もあったけど、今は落ち着いたの。私は他の人が何と言おうと、そんなこと気にしていないの。唯一望んでいるのは、夫が一日も早く援助を受け、手術ができるようになることよ。」
一方のディワカールさんは「もし妻がいなかったら、今以上に大変な思いをしてたと思う」とドバニさんに感謝し、