劣悪な環境で育ち、深刻な健康問題を抱えていたメス犬“スマイル(Smile)”が先月、アメリカの動物保護団体に保護された。“スマイル”の名の由来は“笑顔が止まらない”からで、たっぷりの愛情を受け少しずつ元気を取り戻しているという。動物専門ネットメディア『The Dodo』が伝えている。
先月上旬、アメリカの国境に位置するメキシコ最北端の都市、ティファナのゴミ屋敷から、23匹の飼い犬が保護された。これは米カリフォルニア州の非営利団体「アト・チュー・ファウンデーション(At-Choo Foundation)」の支援によって実現したもので、犬のほとんどがダニによって引き起こされる皮膚疾患「疥癬症」を患い、酷い痒みや発疹に苦しんでいた。
同団体によると、飼い主には善意があったそうだが、次々と増える犬の飼育ができなくなって不衛生な環境のまま放置、保護当時は2匹が妊娠していたという。
こうして同団体はその後、SNSで23匹の犬たちを引き取ってくれる個人や動物シェルターなどの募集を開始、ミネソタ州の動物保護団体「ノー・ドッグ・レフト・ビハインド(No Dog Left Behind、以下NDLB)」が、メス犬、“スマイル”の一時的なケアを引き受けた。
NDLBの運用管理を行っているステファニー・イーズリーさん(Stephanie Easley)は、「SNSの写真を見て一目惚れしたの!」と明かし、