突然入院した飼い主を病院の外で待ち続けた1頭の犬が、病院のスタッフの計らいで飼い主と再会した。当時の様子はカメラが捉えており、犬が思い切り飼い主に甘える姿に多くの人が心を揺さぶられているようだ。『Giro Ipiaú』などが伝えた。
ブラジル北東部バイーア州にある「サント・アントーニオ・デ・ジェズース地区病院(HRSAJ)」のスタッフは先月、病院前の駐車場の隅に1頭のメス犬がいることに気付いた。
そこにはホームレスの物と思われる荷物が積まれた荷車が置かれていて、犬はまるでその荷物を守るように動かずにいた。そして1週間が過ぎた頃、病院に出入りする人々はいつも同じ場所にいるその犬に餌と水を与え、様子を見守るようになった。
そんなある日のこと、病院のスタッフらはひょんなことからその犬が“メル(Mel)”という名前であることと、飼い主は入院しているホームレスの男性であること、メルが守っていたのは男性の所持品であることを知って驚愕した。
心を痛めたスタッフは男性がある程度回復するのを待ち、「数分だけでもメルと男性を会わせてあげたい」と面会の機会を設けることにしたのだった。
そして入院から20日後の今月初め、男性は病院の外で待っていたメルと再会、当時の様子は栄養学を学ぶ学生、アマンダ・サンタナさん(Amanda Santana)によって撮影され、日本時間の今月7日にSNSに投稿された。
動画では病院出口からゆっくりと外に出てくる男性と、