瀕死の状態で保護された犬はその後、動物シェルターのケアのもと少しずつ力を付け立つことができるようになった。するとその犬は世話をしてくれたスタッフにピタリと寄り添い、甘えてハグをしてきたという。温かいニュースを『The Dodo』が伝えた。
米ミズーリ州セントルイスにある動物シェルター「ストレイ・レスキュー・オブ・セントルイス(Stray Rescue of St. Louis)」に今年7月下旬、「自宅の裏庭に痩せこけた野良犬がいる。どうか保護してくれないか」という連絡があった。
同シェルターで保護活動に尽力する主任のドナ・ロッホマンさん(Donna Lochmann)はすぐさま現地に駆けつけ、その犬に“アニー・マックハンド(Annie McHound、以下アニー)”と名付けて車に乗せ、シェルターへと急いだ。
ドナさんは「アニーは3歳未満のメスでかなり酷い状態だった」と明かし、当時のことをこのように振り返った。
「アニーは痩せ衰え、正直なところ『もしかしたら長くはもたないかもしれない』と思ったほどでした。体中に数百というノミが寄生し、皮膚が乾いた血で覆われて、まるで古くなったエンジンオイルを掛けられたかのように黒い被毛をしていました。それは経験ある私たちでさえも長い間目にしたことがないほどで、体を洗うと赤い血が流れ出すのが分かりました。」
「体がきれいになった後、私たちはアニーが自分で立つことができないほど衰弱していることに気付きました。その日はアニーができるだけ快適に過ごせるよう、柔らかいブランケットに包みシェルターの一室で休ませました。」
「獣医はその後、貧血が回復しないアニーを見かねて輸血を行うことに決めました。弱った肺を強くするため、アニーは力が付くまでのほとんどの時間をクリニックの酸素室で過ごしたのです。」
なおドナさんをはじめとするスタッフは、