先月末に北米を襲った大寒波では、野生の動物たちも経験のない寒さに困惑していた。米インディアナ州では湖が凍り、逃げ遅れたカナダガンが身動きの取れない状態で発見された。救出には危険が伴ったため消防隊が出動することになり、温めた水で凍った部分を溶かしてカナダガンを無事に救出することができたという。『Fox News』などが伝えている。
先月26日、米インディアナ州天然資源局に「カナダガン(渡り鳥の一種)が危険な状態にある」と通報が入った。通報者は「インディアナ・デューンズ国立公園(Indiana Dunes State Park)」にある凍りついたミシガン湖の砂浜にとらわれてしまったカナダガンを発見し、救出しようと試みたが上手くいかなかったため同局に通報したという。
その前週、インディアナ州は警報が発令されるほど強烈な寒波に見舞われ、一部の地域ではマイナス37度という危険なレベルになると予想されていた。カナダガンが発見されたこの日は寒さのピークが過ぎていたものの、それでもマイナス11度を記録していた。
通報を受けて現場に到着した同局のスタッフらは、完全に凍った湖の浜辺に座り込むカナダガンの姿を見つけた。当時の写真には体の半分が氷の中に埋まっているカナダガンが写っており、