夫人と初めて対面する前の心情について「注射をするようなものだった」と表現し、「目を閉じれば、何も感じないだろうから」と記している。
王子は当時を振り返り「僕はこう思っていたのを覚えている。彼女が僕に何か残酷なことをしたり、物語に出てくる意地悪な継母のようになるのではないかと」と綴った。
そして、父とカミラ夫人の関係が明らかになった時のウィリアム王子(以下、当時)の心情について、次のように続けたのだ。
「ウィリーは長い間、もう1人の女性の存在を疑っていた。それが彼を混乱させ、苦しめていたのだ。そしてその疑いが確実となった時、彼は今までに何もせず、何も言わなかったことに対して、苦しいほど自責の念に駆られた。」
ヘンリー王子によると、カミラ夫人とのプライベートな会談は形式的なもので、夫人は退屈そうに見えたという。この時2人は、少しばかり馬の話をしたそうだ。
当時ヘンリー王子とウィリアム王子は心の中で、父を幸せにしてくれるなら、カミラ夫人を許したいと思っていたという。
そして兄弟は父に対し、カミラ夫人を家族として歓迎すると約束した。しかし2人はその引き換えとして、母ダイアナ妃が亡きあと、父には2度目の結婚をしないで欲しいと懇願したという。結局チャールズ皇太子は息子達の要望には応じず、2005年にカミラ夫人と結婚した。
ヘンリー王子によると、国民のプリンセスだった母ダイアナ妃がカミラ夫人と比較されるのを兄弟ともに恐れていたという。
画像2枚目は『Emily Nash 2023年1月5日付Twitter「Copies of Prince Harry’s memoir Spare are already on sale in Spanish bookstores today,」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)