のちにウィスコンシン州天然資源局(DNR)の保全監視員であるティム・アスペンソンさん(Tim Aspenson)に連絡して本物のワニの頭部なのか確かめてもらうことにした。
ティムさんは「専門家により確かめてもらう必要があるが、これは土産店などで売られている偽物ではなく本物のワニである可能性が高い。体長3フィート(約0.9メートル)ほどのワニだったはずです」と話しており、またウェンディさんの住むウィスコンシン州ではワニの生息が確認されていないことから、ペットとして飼われていたワニが逃げ出したか、飼い主に放たれたのではないかとも推測している。それでもこのワニがどのように死んでしまったのかは見当もつかず、なぜトーストの手に渡ったのかは謎に包まれている。
しかしトーストがワニの頭を持って帰ってきた数日前、ウェンディさんは義理の兄と一緒に湖に出かけた際に偶然にもワニのようなものを見かけていた。義理の兄にも伝えたが「ワニなんかじゃないよ」と笑われてしまったそうだ。ウェンディさんは義理の兄の返事を聞いて「うん、確かに違うかも」と思い直したが、その数日後にトーストがワニの頭を引きずって帰ってきたのだ。ウェンディさんは「後になって、この地域にワニがいるということの重大さについて考え、もし夏の間にこのワニがいて人々が湖の中で泳いでいたらどんなひどい事態になっていただろうと思いました」と話している。
ウィスコンシン州では外来生物の飼育を禁止する法律は無いが、ティムさんは「本来は生息していないはずのワニがいるようなことが続けば、生態系が破壊されかねない」と考えており、ペットで飼育していたものを勝手に野生にかえさないように注意喚起した。
ちなみに猫が持って帰ってくるものは生き物に限らないようで、2019年にはイギリスで他人の家に入りおもちゃや衣服を盗ってしまっただけでなく、ついには現金まで持ち帰ってきてしまった猫が飼い主を困らせていた。
画像は『New York Post 2022年12月1日付「‘That’s not a fish’: Black cat drags alligator head into house」(FOX 6 NOW)(Provided by Wendy Wiesehuegel)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)