謎の生物の正体は“グースネックバーナクル(Gooseneck barnacle)”というフジツボの一種で、実は高級珍味だったことが判明した。
グースネックバーナクルはポルトガルやスペインでは「ペルセベス」と呼ばれ、1キロにつき約5万円(300ポンド)もの高値で輸出取引されている。その味はロブスターとアサリの中間、食感はタコのようだという。
さらに2020年9月にも、ノース・ウェールズのカナーヴォン近くの浜辺で約2000個ものグースネックバーナクルが付着した流木が発見されており、その価値は約5万ポンド(当時の換算で約680万円)相当と見込まれていた。
この高価で奇妙な生物の発見は『The Daily Star』などが報じたことで瞬く間に話題となったが、そのことで発見者のデイヴさんは不安を抱えているようでこう明かしている。
「発見当時は、特にニュースになるとは思わずにFacebookに写真を投稿したんだ。」
「(高価な珍味を狙ってビーチが)大混乱に陥ってしまわないか不安だよ。」
デイヴさんは写真を撮影した後は北部の山岳地帯であるスノードニアに移動しており、大量のグースネックバーナクルがその後、人の手に渡ったのかどうかは不明とのことだ。
またグースネックバーナクルの価値を知った今でも「とくに食べたいとは思わない」として、次のように話している。
「近づいてみると、小さなタコかイカのようなものです。」
「殻から小さな触手が伸びているんだ。食べたことはないし、今見ても食べてみたいとは思わないね。」
画像は『Dave McGirr 2022年11月14日付Facebook「I don’t want to create a stampede but I noticed a large piece of driftwood on Criccieth Beach today with some very strange sea creatures」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)