アメリカのふれあい動物園で今月10日、飼育されていたラクダが逃げ出し人を襲う事故が発生した。普段は大人しそうな見た目をしているが今回逃げ出したラクダは大暴れし、攻撃を受けた男性2人が死亡したという。『New York Post』などが報じている。
米テネシー州オビオン郡保安官事務所で保安官を務めるカール・ジャクソンさん(Karl Jackson)が今月12日、Facebookで今回の事故の詳細を公表した。今月10日の午後4時44分、同郡オビオンにあるふれあい動物園「Shirley Farms」から同保安官事務所に「逃げ出したラクダが人を襲っている」という旨の通報が入り事故が発覚した。
保安官らが現場に急行すると2人の男性が意識不明の状態で倒れており、ラクダはその近くで暴れていたという。隣接するレイク郡のレスキュー隊なども応援に駆けつけ、急いで被害者を安全な場所へ運んだ。その間もラクダは保安官の車両に体当たりをするなど暴れ、被害者を救急車へ移そうとした保安官に襲いかかろうともしたそうだ。
なんとかラクダを落ち着かせようとしたが、一向に冷静さを取り戻す様子を見せなかった。保安官らは周囲の安全を確保するため、最終的にラクダを安楽死させる手段を取り事態を収拾させた。ラクダの攻撃を受け意識不明の状態だったボビー・マセニーさん(Bobby Matheny、42)とトミー・ガンさん(Tommy Gunn、67)は、残念ながら現場にて死亡が確認された。
事故についての調査は今も続いているが、どうやってラクダが逃げ出したのかは明らかになっていない。被害者の家族の話によると、