咳をしたり飲み込んだりといった基本的な反射神経が低下するという。また音や痛みに反応することや意思の疎通、自発的な動きなどもなくなるが、臓器は正常に機能しているため胎児の成長に影響を与えることはないそうだ。
そして事故から7か月が経った10月22日、シャフィーヤさんは元気な女の子を出産した。
彼女の担当医であるディーパック・グプタ医師(Deepak Gupta)はシャフィーヤさんの現在の様子について、このように述べている。
「私の22年間のキャリアにおいて、このようなケースに遭遇したことはありません。これまで昏睡状態の女性の出産について医学的に報告されているのはほんの一握りだけです。シャフィーヤさんは現在、人工呼吸器によるサポートは受けておらず安定した状態にあります。イスラム教やシーク教の女性たちはヘルメットを被ることに抵抗があるようですが、このような事故を防ぐためにもバイクに乗る人は全員ヘルメットを着用すべきです。」
意識が戻る可能性は10~15%と言われているシャフィーヤさん。そんな彼女は時折、頭や脚を動かすことがあるそうで、医師や家族らはいつかシャフィーヤさんが意識を取り戻して娘に会えるという希望を捨てていないそうだ。
画像は『The Daily Star 2022年11月2日付「Woman in seven-month coma gives birth and has never seen the child」(Image: Newslions Media/SWNS)』『The Mirror 2022年11月1日付「Woman in coma for seven months gives birth to healthy baby and is still unconscious」(Image: Newslions Media / SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)