最終的に1時間ほどかけてようやく保護することができた。
12年のキャリアの中で初めてカワウソを救助したというキャロラインさんは「電話を受けた時、正直なところフェレットかネズミでもエンジン部分に挟まっているのかと思いました。確認しようと思ってエンジンルームを覗くと、可愛い顔がこちらを向いていたんです」と当時を振り返った。大変な目に遭ったカワウソだったが、幸いにもケガはなかった。
またキャロラインさんによると、この前日には半マイル(約800メートル)ほど離れた建設機器レンタル会社に別のカワウソが迷い込んで保護されたという。このカワウソとエンジンルームから救出されたカワウソはともに生後3~4か月ほどで、きょうだいではないかと推測されている。キャロラインさんは「この子たちは巣から出るにはまだ早過ぎます。母親か巣に何かがあったのかもしれません」と語っている。
2匹のカワウソの赤ちゃんはエセックス州にある野生動物病院「South Essex Wildlife Hospital」に運ばれ、無事に再会を果たした。同院でマネージャーを務めるスー・シュワーさん(Sue Schwar)によると、カワウソたちは運ばれてきた当時痩せ細っていたそうだが、現在は食欲旺盛で魚のマスをたくさん食べているそうだ。
今後、2匹は野生にかえることを目標に、野生で生き抜くためのリハビリを最長1年間受けるという。キャロラインさんは「カワウソは最大で4匹の子を産むことがあるので、同地域で別のカワウソの子どもを見つけた場合にはぜひご連絡ください」と呼びかけた。
ちなみに小さな動物にとって車のエンジンルームは格好の隠れ場のようで、昨年には車のボンネットの下にリスがぎっしりとクルミを隠していたケースが話題を呼んでいた。このリスは特定の車だけにクルミを詰め込んでおり、車の持ち主は困惑していた。
画像は『Suffolk News 2022年10月18日付「Baby otter rescued after becoming trapped in Tesco delivery van engine in Copdock, Ipswich」(Picture: SWNS)』『Metro 2022年10月18日付「Adorable baby otter rescued after getting stuck in Tesco delivery van enginessss」(Picture: PA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)