「この方法は店員への態度を改める良い機会だと思います。残念なことに、私たちは自身の態度を見つめ直すきっかけが時には必要なのです。これまでに客の態度の悪さに悩んだことはありませんが、このボードを用意してからはお客さんがよりオープンになり一緒に笑うようにもなりました」とボードの効果を明かした。
ウスマンさんは「私にとって店を経営する上で最も重要なのは、お客さんを自宅に招いたゲストのように歓迎して接することです。こうした私たちの敬意が報われるのは嬉しいですよね」と店員と客の関係について話した。
ボードを設置してから同商品に5ポンドを支払った客はいないというが、ウスマンさんは次のように語っている。
「もしお客さんが丁寧に注文しなければ、私は設置したボードを指差します。するとお客さんはすぐに丁寧に注文し直してくれますよ。」
「特に朝は多くの人が店に来て不機嫌な態度を取ることがありますが、レジカウンター上のボードを見て自身の態度について考え直すのです。その人にどんなことがあって無礼な態度を取るのかは分かりませんが、そういう人でもこのボードがあることで気を許し、打ち解けた会話が始まり、お店を出る時にはネガティブな感情がなくなっているのです。」
このシステムを耳にした人からは「これは他人への態度を見つめ直せる良いアイディアだね」「お互いに敬意を払うのは大切なことだ」「携帯を操作しながら注文した人にも価格を上げてほしいよ」「逆に笑顔のないスタッフだったら無料でドリンクを貰えるっていうのもありだと思う」などといった意見が多数あがっている。
ちなみに2016年にはスペインにあるカフェが、「お願いします」や「ありがとう」を言わない客から罰金を取るという制度を始めて注目を集めていた。
画像は『The Mirror 2022年10月14日付「Coffee shop owner charges customers DOUBLE the price if they fail politeness test」(Image: SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)