改名を求め、多数の若者が役所に殺到する珍事が台湾で発生した。これは日本の回転寿司チェーン店「スシロー」の台湾法人が行った2日限定のキャンペーンが原因だった。政府が改名をしないようにと注意喚起する事態になり、地元メディアが“サーモンカオス”と呼ぶほどの混乱を招いた。『Metro』などが伝えている。
台湾スシローが行ったキャンペーンは、名前にサーモンを意味する“鮭魚”が入っている身分証明書を提示すれば今月17、18日の2日間に限り、本人を含め6人まで全品無料でメニューを堪能できるというものだった。このキャンペーンでは漢字が違っていても、“鮭魚”と同じ読み方であれば10%割引の対象になったという。
全品無料や10%オフは確かに魅力的であり、「名前に“鮭魚”が入っている人はラッキーだな」と思う人が大半だろう。しかしキャンペーンを知った台湾の若者たちは違った。
この話を耳にするや否や、多くの若者が自分の名前に“鮭魚”という文字を入れて改名するため、役所に押し寄せたのだ。
キャンペーンの割引を受けるためには身分証明書の提示が必要となるので、公的な改名手続きをしなければならない。台湾では人生で3回まで改名が認められており、新しい身分証明書の発行のためにお金はかかるが、80台湾ドル(約300円)ほどで済むという。
“鮭魚”と改名した人の中には「明日には名前を元に戻すよ」と、軽いノリで改名をした若者もいたようだ。
ネット上で拡散された身分証明書の写真にはしっかりと“鮭魚”の文字が入っており、