ウィリアム皇太子とヘンリー王子がいとこ達と登場すると会場は静寂に包まれ、8人が歩く足音だけが鳴り響いた。
ウィリアム皇太子は棺の先頭に立ち、ヘンリー王子は反対側に、他のいとこたちは棺の両側に立った。
棺に背を向けて立つ8人は、両手を前に組んで頭を下げると10分間にわたり黙祷した。そして再び床を叩く音が鳴り響くと顔を上げ、棺の前から並んで歩き去った。
ホールの脇ではレディ・ルイーズ・ウィンザーとセヴァーン子爵ジェームズの両親であるエドワード王子とソフィー妃が、その様子を静かに見守っていた。
儀式の間も一般の弔問客は次々と入場しており、人々は棺の前で一礼したり、涙をぬぐいながらホールを後にする人もいた。
この前日16日の午後7時半過ぎには、チャールズ国王をはじめとする女王の4人の子供達が棺の前に集まり伝統的な儀式を執り行った。
この日も現役の王室メンバーでないアンドルー王子が軍服を着ることを許可され、国王とアン王女、エドワード王子の4人全員が、軍服姿で母の棺の前に立って黙祷した。
「子供達の夜警(Vigil of the Children)」は1936年、ジョージ5世の4人の息子達が棺を見守ったのが始まりだ。2002年には、エリザベス女王の母エリザベス皇太后の4人の孫がウェストミンスター・ホールで皇太后の棺の前に立っていた。
The Queen’s grandchildren hold a Vigil beside Her Majesty’s coffin at Westminster Hall. pic.twitter.com/lChZW6OdIP
— The Royal Family (@RoyalFamily) September 17, 2022
画像2枚目は『The Royal Family 2022年9月17日付Twitter「The Queen’s grandchildren hold a Vigil beside Her Majesty’s coffin at Westminster Hall.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)