ヴィジャイさんの甥アジャイ・チャウダリーさん(Ajay Chaudhary)もメディアのインタビューで「叔父は1年前から地元の薬物依存治療センターに入院していた。センターの管理者らは1年間、叔父に無理やりスプーンを食べさせていたようだ」と明かした。
ただ警察は、この件に関しての苦情を受けてはおらず、エヴァン病院の医師らも「ヴィジャイさんがいつスプーンを飲み込んだかについては分からない」と困惑している。
一方でクラーナー医師は「これは私の35年近いキャリアの中で初めてのケースだった」と述べ、ヴィジャイさんの精神状態に問題があることを指摘、次のような見解を示した。
「患者は健常な精神状態であるとは考えにくく、『異食症』である可能性が高い。スプーンを飲み込むのは簡単ではなく、かなりの痛みを伴うはずで、精神状態が普通であればそんなことはしない。これは明らかに異常な行動だ。」
ちなみに異食症とは、栄養価の無い炭や金属、粘土や土などを無性に食べたくなる摂食障害のひとつで、過去には20代女性の胃から720万円相当、重さ1.5キロ超の金や硬貨が、17歳少女の胃から毛髪の塊7キロが摘出されていた。
画像は『The National 2022年9月28日付「Indian man has 63 spoon handles removed from stomach」(Photo: Dr Rakesh Khurana)』『Times of India 2022年9月29日付「Stomach this! Doctors find 63 spoons in man’s tummy in Muzaffarnagar」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)