3か月間、腹痛に悩まされていた男性の腹部には、なんと7kg分もの硬貨や釘などが入っていた。このほどインドのマディア・プラデーシュ州で、患者の異物摘出手術に成功した医師らは「こんなケースは見たことがない」と驚いている。英メディア『The Independent』『The Sun』などが伝えた。
マディア・プラデーシュ州サトナ市にあるサンジェイ・ガンジー病院を訪れたマクサド・カーンさん(35歳)は、腹痛を訴えた。医師は深刻な食中毒ではと思ったが、マクサドさんから痛みが3か月間も続いていることを聞き内視鏡検査を行うと、驚くべき事実が発覚した。
腹部には263枚の硬貨と100本の釘、さらにネジやカミソリの刃、ガラスの破片、錆びた鉄や石など重さにして7kgの異物が収まっていたのだ。
11月18日、医師らによって全て摘出されたが、手術を担当したチームのひとりであるプリヤンク・シャーマ医師は、あまりに大量の異物に「私のキャリアの中でこのようなケースは見たことがありません」と驚いている。
マクサドさんは三輪タクシーの運転手をしているが、客から渡された硬貨を頻繁に飲み込んでいたようだ。親族によるとマクサドさんはこの数年間うつ病を患っており、その病からメタル製品を飲み込むことに夢中になるという異食症を引き起こしてしまったもようだ。また、家族も「水と一緒に(メタル製品を)飲み込んでいたに違いない」と話しているが、驚くことにマクサドさんはメタル製品を飲み込み始めて最初のうちは全く痛みを感じず、健康上何も問題はなかったそうだ。