詳しい検査を受けた結果、悪性リンパ腫の一種「ホジキンリンパ腫」のステージ2であることが判明した。
「がんが発覚した時、私は結婚して新居に引っ越し、初めての赤ちゃんを授かったばかりでした。それまで本当に完璧な人生だと感じていたので本当にショックが大きくて…。子供に会える日を楽しみにしていたけど、失うことになるのではないかとずっと怯えていました。でも心配して泣いたところで病気が良くなるわけでもないと思い、前向きに考えるようにしたんです。自分と赤ちゃんどちらかの命を選択するのではなく、母子それぞれの命を救うための治療が受けられる、そのことに感謝しようと思ったのです。」
そう語ったビクトリアさんは妊娠中に5回の化学療法を経て、今年5月7日に妊娠35週でガブリエル君(Gabriel)を出産した。
「医師は当初、帝王切開を予定していたのですが、自然分娩で出産することができました。夫のクレイグ(Craig)は生まれたばかりの息子を天使のようだといい、ガブリエルと名付けました。誕生後、息子は18日間集中治療室で過ごしました。」
妊娠中は胎動が減少するたびに赤ちゃんを失うのではないかと心配していたためベビー用品の購入や子供部屋の装飾をするまでに時間がかかったと明かしたビクトリアさん。そんな彼女は現在、幸いにも寛解の状態だそうで、悪性リンパ腫に対する認識を高めたいとしてこのように語っている。
「こんなに若くしてがんになるとは思ってもみなかったし、リンパ腫なんて聞いたこともありませんでした。でも実は思っている以上によくあることだそうです。私が首のしこりに気づいていればもっと早く発見できたかも知れません。でも今までリンパ節をチェックしたことはなかったんです。乳がんの早期発見のため胸のチェックをするようによく言われますが、同時にリンパ節のチェックもぜひ行ってほしいです。」
「今は寛解していますが、合計で12回の化学療法を受ける必要があるので、あと4回残っています。化学療法を受けながら新生児のお世話をするのは本当に大変です。ただでさえ体力が消耗していますから。でも絶対に治すと決めているので、ゴールはもうすぐです。自分が病気になったことで命の大切さを10倍感じています。がんを克服することでこの先の人生を歩むことができ、可愛い子供にも恵まれた私はとても幸運だと思っています。」
画像は『Stoke Sentinel 2022年7月11日付「Mum-to-be who blamed breathlessness on pregnancy told she had cancer at 17-weeks」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)