息子が誕生したばかりで突然パートナーの死を迎え悲嘆に暮れた女性が、今度は自分が白血病であることを宣告された。幼い子を抱えて闘病中の母親が思うこととは…英紙『Mirror』など複数メディアが伝えている。
オーストラリアのアデレードに暮らすエイミー・サベージさん(25歳)は昨年、双子の男の子を出産したばかりの新米ママだ。愛するパートナーのドゥエインさんとの幸せな将来を築き始めようとしたその矢先、彼が自ら命を絶ってしまった。双子は生後5週になったばかりだった。
突然パートナーを亡くし、幼い2人の息子のシングルマザーになったエイミーさんはドゥエインさんが生前うつ状態と闘っていた姿を見ていただけに、悲嘆に暮れながらも「強くならないと」と思いつつ過ごしてきた。ところがそんなエイミーさんを病魔が襲った。
エイミーさんが体調の異変を感じたのは今年4月だった。両脚にアザができ、口や鼻から血が出るようになってしまう。エイミーさんは「どこかがおかしい」と感じ医師の診察を受けると、白血病であることが判明した。
「ショックでした。どうして私が、というのではなく子供たちにとって私はたった一人の親だからです。」
エイミーさんは、父親を亡くしたばかりの息子たちがもしかしたら母親まで失ってしまうことに対する怖さがあると言う。1年前に愛する人の死に直面したエイミーさんは、今の気持ちを次のように語っている。
「家族の中で自殺者を出す経験をした人の悲しみは、通常の悲しみとは異なるものです。愛する人ともう二度と会えないという寂しさや悲しさがあり、一方で家族にそういう思いを抱かせるのは自ら命を絶った本人なのだという怒りの感情が交じり合うのです。私は身近な人を亡くしたことによって、自分の死も身近に考えるようになりました。突然命が失われることは、どの瞬間にも起こり得ることです。私の人生はどういうわけかこれまでハードでした。だから今回も、また試練かと受け止めているところもあります。辛い経験は自分を強くしてくれますし、ユーモアを忘れてはいけないことも教えられます。周りの友人たちにも『泣いて過ごすより笑って過ごしたい』ってよく話しているように今、私はできるだけ明るく生きようと努めています。」