南アフリカ・リンポポ州に220平方キロメートルもの敷地を持つエンタベニ動物保護区(Entabeni Game Reserve)で、珍しい光景が捉えられた。7月19日に『Latest Sightings』で紹介されたのは、陸上にいたワニを攻撃するライオンの群れだった。
ライオンもワニも、獲物を仕留める際に並外れた攻撃力を発揮する獰猛なハンターだ。成長したワニは体長7メートル、体重1トンにもなる。一方、雄ライオンの体重は成長しても270キロ程度である。気性が荒く獰猛なライオンだが体格差もあるのだろうか、実はライオンがワニを攻撃をするのは非常に珍しいと言われている。しかしこのほど、ワニに嚙みついたライオンの貴重な動画が撮影された。
動画を撮影した15歳の学生コナー・ドーズさん(Connor Dawes)と彼の家族は、エンタベニ動物保護区を探索中、雄ライオンがダムに沿った未舗装の道路を歩いているのを目撃した。その後、雄ライオンは数頭の若いライオンと合流し、道路に沿って歩き続けた。しばらくするとライオンの群れが体長およそ3メートルのワニに襲いかかったのだった。ワニは陸に上がり、日向ぼっこの最中であった。戦いの場が水中ではなく陸上となるとやはり雄ライオンが優勢のようで、ワニを押さえつけており他のライオンは見守っている。ワニはピクリとも動かずライオンに負けてしまったのかと思われたが突如、