45年間この土地に住んでいるというアルシアさんはクマの姿を何度も見かけているが、通常はクマが人間を恐れて逃げ出していくという。また昨年も子グマを3匹連れたクマを見かけたそうで、「あの時と同じクマかもしれません。でもこれまで攻撃してくることはなく、私を見ると逃げ出していました」とアルシアさんは今回のクマの行動が珍しいものだったことを明かした。
「テネシー州野生生物資源局(Tennessee Wildlife Resource Agency)」の広報担当者マット・キャメロンさん(Matt Cameron)は「アルシアさんがクマに対して取った行動は、普段まさに我々が伝えているクマの対処法でした。体を大きく見せて大きな声を出し、騒ぐことでクマを威嚇するのです」と話しており、クマと対峙した時の適切な行動をとったアルシアさんを称賛した。
なおこのクマはアルシアさんを襲った後に近くの住民の家を襲撃し、その家の住民は所持していた銃でクマを撃ったという。テネシー州のガイドラインによると、住宅地のような人の多い場所にクマが現れ人間にケガをさせた場合には安楽死させる以外に方法はないそうだ。マットさんは「私たちは個人的な感情だけでクマを安楽死させているわけではありません。人間にケガをさせてしまったら、クマを移動するだけでは済まされないのです」と同州のクマの対応について語っている。
画像は『New York Post 2022年6月17日付「90-year-old Tennessee woman Altha Williams fights bear with lawn chair」(WVLT)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)