前日まで元気に遊んでいた1歳男児の体に翌朝、小さな赤い斑点が現れた。それはすぐに全身に広がると青紫に色を変え、男児は高熱を出して生死の境をさまよった。先月半ばに細菌性髄膜炎を発症した男児の母親が『The Mirror』のインタビューに応じ、「病気について知ってもらい、素早く行動して欲しい」と訴えた。
英ランカシャーのバーンリーに住む4児の母ゾーイ・ ウワーンさん(Zoe Walne、37)は先月17日朝、1歳5か月の息子テディ君(Teddie)の額に小さな赤い斑点があることに気付いた。
ゾーイさんはその日、パートナーのダンカン・スチュワートさん(Duncan Stewart、39)を家に残し、テディ君を連れて母とウォーキングをする予定で家を出たものの、車で母の家に到着する頃には発疹が腹部にも広がり始めた。
発疹の原因が全く分からなかったゾーイさんは国民保健サービス(NHS)のホットライン「111」に電話、「2時間後に医師が電話するので目を離さないで下さい」と指示された。しかしテディ君の首にできた発疹は45分も経たないうちに青紫色に変わり、緊急通報すると数分のうちに救急車が到着した。
救急隊員が疑ったのは髄膜炎で、テディ君は抗生剤を投与され、ランカシャーにあるロイヤル・ブラックバーン病院に搬送された。
髄膜炎とは、ウイルスや細菌が血液の中に入り、それが脳を包む髄膜について炎症を起こす病気で、重症化すると敗血症などに罹り一刻を争う。テディ君が病院に到着する頃には赤い斑点が濃い紫色に変わり、