浜田雅功に「クイズだけ考えといて」とだけ伝えた裏話をあえて明かしたのは「照れ隠し」ではないかと読む。ダウンタウンのトークを聞いていると「ちゃんとこの話題が後で利いてくる」と気づく仕掛けもあって、もし「照れ」をなくして間を詰めたら「めちゃくちゃシステマティックな漫才」になるという。何より「松本さんが有利な状況を作っているのに、浜田さんがちゃんと勝つときは勝つ。あそこまで見事なパワーバランスを今も保っているのはすごい」と舌を巻き、打ち合わせなしで浜田が絶妙なツッコミを入れることに「この信頼関係はやばいな」と衝撃を受けていた。
しかも2人は黙っている時でさえ「粒子というかエネルギーを出して会場を埋めている」ような雰囲気があり、「NGKの隅から隅までおもしろさ、お客さんからの期待、いろんなもので詰まっている感じ」がしたそうだ。それはモニターで伝わらないためどれだけ映像技術が発達しても、生で見た人は受け取る質量が違う。石田はダウンタウンの漫才によって「これは、一生舞台ってなくならへんな」とまで思い至ったのである。
ちなみにNON STYLEの今後について「寄席でも頑張って、まだ歩みを止めていないところを見せたい」と考えていたところだったらしい。貴重な経験をしたことで「お互いのパワーバランスを上手くコントロールして、より人間としておもしろいものを作るのが正解やな」と確信していた。
画像3枚目は『ダイアンのTOKYO STYLE(TBSラジオ) 2022年4月7日付Twitter「今週の『ダイアンのTOKYO STYLE』は新型コロナ感染の津田さんに代わりましてNON STYLE石田さんが登場!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)