テレビ業界でもコンプライアンスを意識するようになって久しいが、昨年はBPO(放送倫理・番組向上機構)が「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー」を審議対象にしたことを発表してお笑い芸人たちをざわつかせた。お笑い界をリードするダウンタウン(松本人志、浜田雅功)も番組で「コンプライアンスやBPO」を話題にしていたが、先日放送された『ダウンタウンDX』(読売テレビ・日本テレビ系)でゲストの女芸人を巡り葛藤を垣間見せた。
1月20日放送の『ダウンタウンDX』は「M-1&THE W 賞レースファイナリスト芸人SP」と題して錦鯉、オズワルド、モグライダー、オダウエダ、Aマッソといった顔ぶれが集結した。そのなかで異彩を放ったのが茶々だ。茶々はトークが進むと松本人志に失礼な発言を連発してハラハラさせるため、浜田雅功が先輩芸人たちに「ちゃんと教えとけよ」と迫ったほどである。なかでも合いの手を入れて進行を気遣ったオズワルド・伊藤俊介は、オンエア前に収録を振り返り「茶々まじあたまおかしかったです!」とツイートしていた。
茶々は昨年12月13日に『THE W 2021』決勝の1stステージでコント『電車』を披露したところ、しゃべらないネタなのに「最後まで噛まずにできた自分を褒めてやりたい」と泣き顔でコメントしてMCの後藤輝基(フットボールアワー)を苦笑させた。コント前に映される紹介動画では「芸人をやっていることを親にも秘密にしており、ミュージカル女優をやっていると嘘をついていた。普段は芸人っぽい雰囲気はゼロで“意識高い系女子”として生活しています」と話しており、本当かキャラなのかつかみどころのないところがある。
『ダウンタウンDX』では松本人志と会えるのを楽しみにしていたと嬉しそうにトークしながら、急に涙顔になって松本を動揺させる場面が何度かあった。『THE W』5代目王者のオダウエダ・小田結希は茶々からヒントを得て松本とのやりとりで涙顔を見せ、