ロシア軍がウクライナに侵攻して以来、国外へと避難するウクライナ国民は今月6日の時点で150万人を超えたことが伝えられた。そんななか同国で猫カフェを経営する男性は、飼い猫を守るため国に留まりカフェを営業し続けることを決意したという。『Newsweek』『My Modern Met』などが報じている。
ウクライナのリヴィウ州にある猫カフェ「Cat Cafe Lviv」は、猫と一緒に本格的な料理やワインなどを楽しむことができる人気のカフェである。オーナーのセルヒー・オリニクさん(Serhii Oliinyk)は、6年以上にわたって地元の人に美味しい料理と飲み物、そして猫による憩いの場所を提供してきた。
ところが2月24日にロシア軍が侵攻しウクライナ国内は恐怖と不安に襲われることとなり、多くの国民が国外へ避難することとなった。国内の主要都市が攻撃を受ける中で、同カフェのあるリヴィウ市郊外にもミサイル攻撃があったようだが、幸いにも市内中心部は被害を受けることはなかったそうだ。
しかしいつ戦火が襲ってもおかしくない状況だが、セルヒーさんは20匹の猫たちを守るため、パートナーと一緒に街に留まりこのままカフェを営業し続ける決断をした。セルヒーさんは「街から避難するということは猫たちを置き去りにすることでもあり、そのような選択肢は全くなかった」と明かし、