警察官や消防隊員らによって人間だけでなく犬や猫など動物の命が救われたケースは多々ある。このほどスペインで、火山噴火に巻き込まれた意識不明の子猫が救助隊の心肺蘇生法によって無事に息を吹き返したという。『New York Post』『Antena 3 Noticias』などが伝えている。
先月19日、スペイン領カナリア諸島のラパルマ島で火山噴火が発生した。溶岩が川に流れ込み、山林は燃え尽くされようとしている状態がいまだ続いている。
スペイン軍緊急事態対処部隊(UME)の隊員たちは地元住民を守るために現在も消火活動にあたっているが、その最中に撮影された子猫が救助される動画が人々の心を温かくしている。動画にはUMEの伍長であるファン・カルロス・ヌニェスさん(Juan Carlos Nunez)が、子猫に心肺蘇生法を施している様子が捉えられていた。
どうやら子猫は、煙と灰を吸い込んで心肺停止に陥ってしまったようだ。ファンさんはプラスチックフィルターのようなものを介して子猫の口元に自分の口をあて、マウス・トゥー・マウスで人工呼吸を試みたが、1分ほど経っても子猫は微動だにしなかった。
それでもファンさんは諦めず、