南アフリカ初の象の孤児院として知られる「HERD」は2020年、生後4か月のアルビノの子象“カニーサ(Khanyisa)”を保護した。それから約2年が経ち、HERDはカニーサが新しい家族に見守られながらダムで泳ぐ姿をSNSでシェア、多くの人の注目を集めている。
南アフリカ最大の野生動物保護区「クルーガー国立公園」で2020年、密猟者の罠にかかり重傷を負ったアルビノの子象カニーサが保護された。周りに母象や群れの姿はなく、パークレンジャーはカニーサをムプマランガ州の動物保護団体「Care for Wild」に搬送、その後隣接するリンポポ州の「HERD」に移送するとリハビリが始まった。
そんなカニーサが2歳となり、HERDは先月末にカニーサが新しい家族である養母“リンポポ(Limpopo)”と兄貴的存在の“フィッシャン(Fishan)”らに見守られながらダムで元気に泳ぐ姿をSNSに投稿、大きな注目を浴びた。
実は象は汗をかかないため水遊びが大好きで、通常は生後数か月で鼻をスノーケルのように水上に出し、足を上手に漕いで泳ぐことを学ぶ。しかしカニーサは生後4か月で保護されたため、泳ぎ方を学んだのはHERDにやってきてからだったという。
動画ではオレンジがかったピンク色でひと際目立つカニーサが、リンポポと一緒に茶色く濁った水の中に潜っているのが見て取れる。カニーサは楽しくて仕方ないといった様子でリンポポの後を追うように移動し、時にはリンポポの上で身体を休めている。2頭が固い絆で結ばれているのは一目瞭然で、他の象たちも小さなカニーサを見守っている。
そして水遊びが終わると今度は砂や泥を体にかけて強い日差しから皮膚を守るそうで、