今年はゴキブリのイラストがあしらわれたニット帽と靴下がデジタル証明書とセットで販売されている。グッズはそれぞれ35ドル(約4000円)で、大切な人の名前を1匹のゴキブリに命名し、デジタル証明書もプレゼントとしてメールで送ることができるそうだ。
またこれらのグッズ購入に加えて、バーチャルで同園を訪れることができる権利も販売されている。このサービスでは画面越しにマダガスカルゴキブリと対面し、スタッフからの詳しい説明も聞くことができる。同園によるとこの企画は人気を博しており、これまでに世界中のロマンチストたちがマダガスカルゴキブリに恋人や友人、家族の名前を付けているという。
ユニークな企画だが、アメリカ各地の動物園でも同じような企画が開催されている。イリノイ州シカゴの「ブルックフィールド動物園(Brookfield Zoo)」では、“不幸なバレンタインデー”と題してマダガスカルゴキブリに元恋人の名前を命名することで、元恋人との思い出を昇華させることができるようだ。
またペンシルベニア州シュネックスビルの「リーハイ・バレー動物園(Lehigh Valley Zoo)」では、ゴキブリではなくコオロギに元恋人の名前を付け、そのコオロギは動物園の大使として活躍する人気動物のエサとなるそうだ。過去の思い出と決別するのにはうってつけの方法かもしれない。
テキサス州の「サンアントニオ動物園(San Antonio Zoo)」でも、ゴキブリやエサ用の冷凍ネズミ、野菜などに元恋人の名前を付けて動物に食べてもらうというバレンタイン企画を打ち出しており、アメリカでは定番となりそうなほど各地でこうしたイベントが行われているようだ。
画像は『Bronx Zoo 2022年1月19日付Facebook「Valentine’s Day is almost here and there’s really only one way to tell someone that your love is eternal.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)