ニコルさんの悲鳴を聞いて駆けつけてくれたそうだ。
その時の状況をニコルさんはこう振り返っている。
「あの体験は本当にトラウマになりました。このまま出産すると分かった時にはパニック状態で、私は父に赤ちゃんを取り上げてもらうんだと思っていました。でもたまたま高速道路にかかる橋を散歩していた人が助産師で、私たちの声を聞いて駆けつけてくれたんです。父が『赤ちゃんが生まれそう』と話すと、彼女はフェンスを飛び越えて助けに来てくれました。」
「私のところに来てくれた時には彼女がまるで天使のように見えて、心から感謝しました。『大丈夫、あなたならできる』と言ってくれてとても心強かったです。あのタイミングで彼女がそこにいたのは運命だったと思います。まるで魔法のようで信じられませんでしたけどね。」
そして「スーザン(Susan)」と名乗ったその助産師の介助を受け、ニコルさんは車の中で元気な男児を出産した。
その後、救急車が到着し午後1時に病院に搬送された母子は、共に健康であることが確認されたためその日のうちに自宅に戻ることができたという。
スーザンさんに改めて感謝の気持ちを伝えたいと話すニコルさんは本人を探しているそうで、このように述べている。
「スーザンさんに、取り上げてくれた息子マーベリック(Maverick)の写真を見せたいです。彼女は私の家族に『車の中で赤ちゃんを迎えるのは初めてだった』と話していたそうで、グラスゴーにあるプリンセス・ロイヤルマタニティ病院(Princess Royal Maternity Hospital)で働いていると思われます。この出産は彼女なしでは成し遂げることができませんでした。どうにか連絡を取って、直接お礼を伝えたいと思っています。」
画像は『Daily Record 2022年1月4日付「Lanarkshire mum gives birth on M8 as off-duty midwife walking nearby luckily heard her screams」(Image: Supplied)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)