秋になると冬眠に入る前の野生動物が餌を求めて人里へ下りてくることは珍しいことではないが、このほどアメリカで雄とみられる野生のクマが民家の裏庭に現れ、そこにあったクマの銅像を雌と勘違いして求愛行動をとったという。『New York Post』『Daily Mail Online』などが伝えている。
米ワイオミング州ジャクソン・ホール近郊に住むダグ・ヤロウさん(Doug Yarrow、75)の自宅裏庭で撮影された野生のクマの映像が話題となっている。ダグさん宅の裏庭には1年ほど前から“ザ・ベロネス(The Bearoness)”というニックネームのクマの銅像が置かれているが、そのベロネスに野生のクマが恋してしまったようだ。
クマは裏庭にある人口池で水浴びした後、ベロネスのもとへと近づくと後ろ脚で立ち上がり両前脚で抱きしめた。そして頭や顔をベロネスの頭に擦り寄せるなどして求愛行動を始めたそうだ。クマが愛情表現を見せても、もちろんベロネスがそれに応えることはなかった。ダグさんは当時のことをこのように振り返っている。
「クマは間違いなく新しい相手を探していたんだと思います。そして銅像の至るところを撫でていました。しかしせっかくの努力にもかかわらず冷たく無視されるクマを見て、つい笑ってしまいました。」
「その日の朝はたまたま窓際にいたところ、庭にクマがいるのに気付いたんですが、ちょっと楽しいアクシデントでした。最初は裏庭の池の噴水で遊んでいて、クマはポンプから吹き出した水に驚いていました。そして登った木から降りてくると一直線に銅像に向かっていったんですよ。」
またダグさんが撮影したクマの動画を見た多くの人が、