土やチョーク、髪の毛などの栄養価のないものを無性に食べたくなる“異食症”を抱える人のニュースはこれまでも何度か報じられている。イギリス在住のある女性は、30年前からスポンジを食べることがやめられない。以前より症状は改善しつつあるが、この習慣を完全に断つため家の中にスポンジを置くことをやめたという。『Metro』『The Mirror』などが伝えている。
英ウェールズのクリクキエスに住むクレア・ルイーズ・オーウェンさん(Claire Louise Owen、44)は、栄養価のない食べ物を欲しがるという異食症「ピカ(pica)」に頭を悩ませている。それは14歳の時、スポンジを噛み始めたことがきっかけだった。
この欲求を抑えるために、クレアさんと夫グウィリムさん(Gwilym、44)は家の中にスポンジを置くことをやめたという。
クレアさんは自身の症状についてこのように明かした。
「14歳の時、初めて生理が来た頃からはじまって。薬局で働いていた時は、食べるためにスポンジを買いたいと思っていたほどです。このことは誰にも言えず、ずっと秘密にしていました。医師に相談したこともないのではっきりと『異食症』と診断されたことはありませんが、一番ひどい時は部屋の引き出しにしまってあるスポンジを一日中かじっていました。」
「スポンジが裂けるあの感覚が好きで、口で裂いて噛んで飲み込む時の食感がたまりません。チョコレートやポテトチップスを食べた後にスポンジを食べると、味が長持ちするんですよ。安いスポンジほど良くて、穴の小さいものが好きです。スポンジの質感によっては裂けないものもありますからね。一日に2~3口食べるとスポンジひとつで1週間くらいは持ちます。10代の頃はソファーのスポンジのかけらをつまんで食べてたりもしていました。」
クレアさんのこの欲求は生理中や疲れ、ストレスが溜まるほどひどくなり、