すぐに立ち上がって近くの歩道まで自力で移動して呼吸を整えていた。
ラウンドアバウトとは欧米諸国でよく見られる環状交差点のことで、円を描くように一方通行で交差点を進むなど特殊なルールがある。大きなラウンドアバウトであれば中心に円状の植木などが用意されているため、直進したい場合にも必ず周回しなければならないようになっている。
しかし今回のラウンドアバウトは小規模のもので、中心には円状の印が地面に描かれているのみだった。直進したかった事故を起こした車は、右方優先のラウンドアバウトのルールにより、右側からやって来たジャックさんが通り過ぎてから侵入するのが正しいルールだ。
ところがジャックさんの存在に気がつかなかったのか、ルールを無視したうえに横着して真っすぐに進んだため、ジャックさんと勢いよくぶつかってしまったのだ。
その後、ジャックさんはスタッフォードシャー州バートン・オン・トレントにある病院「Queens Hospital」に救急車で運ばれて治療を受けた。かなりの衝撃を受けたジャックさんは首の骨が折れている可能性が高いと医療関係者に伝えられていたが、ヘルメットを装着していたおかげか、幸いにも首の骨折は免れた。
しかし爪先を骨折と酷い打撲を負っていたジャックさんは同病院で治療を受け、5時間後には病院を出ることができた。
ジャックさんは「酷いケガが無かったのは驚異的ですし、本当にラッキーでした。事故に遭ったサイクリストの95%は私のように歩くこともできないはずですが、私は爪先の骨折だけで済みました」と自身の状況を明かした。
これまでラッキーでは済まず、大怪我をした仲間の姿を見てきたというジャックさんは「自転車に乗っている人は、無防備でケガをしやすいのです。(今回の事故を捉えた)写真は目を引くものであり、これを見たドライバーは角を曲がる際や追い越しの前には一度よく考えてもらいたいです。ラウンドアバウトをショートカットしてしまうことについて、1人でも多くの人に考え直してもらえれば」と交通ルールの重要性を訴えた。
画像は『Leicester Mercury 2021年9月20日付「Horrifying dashcam images show cyclist being sent flying into the air by car in head-on crash」(Image: Jack Schofield / SWNS)』『JMK Solicitors 「Roundabout collision – Am I at fault?」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)