暑いからタンクトップを着る―といったごく普通の行為でさえも「なんてこと! ビリーがセクシーな服を着て何か自己主張しようとしている」などと騒がれてしまう世間の風潮に、
「人って記憶とか思い出にいつまでもしがみついて、手放さないものでしょ。だけどそれって、その人の人間性を奪うのと同じことよ。」
と戸惑いや苛立ちを覚えたことを吐露した。
女性の体型やファッションチョイスに批判が集まるのは、何も今に始まったことではないが、ビリーが抱えるフラストレーションを人一倍理解し、このたびのインタビューでビリーにエールを送っているのが、“クイーン・オブ・ポップ”ことマドンナである。
「問題なのは、私達が未だにかなり性差別的な世界で生きているってことね。女性は“純潔なバージン”か“尻軽女”、この2つのカテゴリーのいずれかに分類されちゃうのよ。」
そう世相を批判したマドンナは、そんな中でもあえて「性を対象にしない」カテゴリーを選び、ブレることなく我が道を突き進むティーンエイジャーのビリーを称賛している。
そして、
「もし彼女が女性らしさを前面に打ち出した写真を望んだとして、かつての彼女にはなかったような体の露出があったとしても、そのことでなぜ彼女が制裁を加えられなくてはいけないの?」
とビリーをサポートしたマドンナ。さらには
「もしビリーが男性だったら、こんなことを記事にする人は1人もいないはずよ。」
と世の中のダブルスタンダードに言及するとともに、
「キャリアの最初の3年間をネクタイ&スーツ姿で過ごした男性が、その翌月にプリンスやミック・ジャガーのような格好をしてシャツを脱いだりアイライナーを引いたって、それを騒ぎ立てる人なんて誰1人としていないでしょうね。」
と大物セレブを引き合いに出しつつ、さらにビリーを擁護するのだった。
画像は『BILLIE EILISH 2021年9月7日付Instagram「can you read my mind」、2021年9月23日付Instagram「ELLE COVER OCTOBER 2021」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)