いつも“冷静さ”を感じるそうだ。10歳の頃からこうした危険な挑戦を続けているといい、まさにスリルを追い求める“スリル・シーカー”だ。
多くのクライミングを行ってきたジョージさんだが、2019年10月にはイギリスで最も高い87階建ての超高層ビル「The Shard」に登った際、不法侵入の疑いで逮捕されている。しかも半年の懲役刑を言い渡され、3か月間服役していた。
今月3日に「Stratosphere Tower」へ登った際にも警察に通報が届き、警察はヘリコプターを動員して捜索にあたったが、ジョージさんの姿は発見されず逮捕には至らなかった。
落下や逮捕の危険に晒されながらもジョージさんがクライミングを続けるのは、単に“スリルが欲しい”という理由だけではない。こうした活動を通じて気候変動に対する人々の関心を高めたいとも考えており、「このビルに登ったことが、政治家たちが気候変動に対する行動をすぐに起こすきっかけとなればいいですね」と明かす。ジョージさんが高層ビル「Unex Tower」、「Stratosphere Tower」を選んだのは、7月末に鉄砲水が押し寄せた鉄道駅を見渡せるからだったという。
なお、「次に何が起こるか分からない状況が好きなんだ」と無邪気に話すジョージさんだが、自分のチャレンジで市民に被害が出ないようにしっかりとした準備を事前に行っているそうだ。
画像は『New York Post 2021年8月12日付「Embrace fear: Free climber scales another London skyscraper」(Yui Mok/PA via AP)(AP Photo/Matt Dunham)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)