サムさんは「イーサンとピーターには感情的な強い繋がりがあり、イーサンは家族を失ったのと同じくらいの悲しみを受けていました。ピーターは家族行事には必ず一緒で、どの写真を見ても写っていますよ」と明かしている。
必死に捜索したが手掛かりは見つからず、諦めざるを得ないと悟った時、1人の女性から「ピーターから届いたようにポストカードを送るのはどうでしょうか?」とピーターが冒険に出ているように見せるという提案が書き込まれた。このコメントを見た他のユーザーからも、「私も送っていいかな?」と協力の声が多数寄せられた。
そして悲しみに暮れていたイーサン君のもとに、ピーターから旅の報告をするポストカードが大量に届いた。
「君にこのカードが届いた頃には、家に帰っているかもしれないね。」
「ペイントンやトーキー、ダートマス(全てデボン州にある地域の名前)で楽しんでいるよ。石やフワフワの小さなお友達も一緒に送ったよ。」
「まだ家には帰っていないけど、いつか帰ります。寂しいけれど、愛しているよ。」
「ニュー・フォレストはとてもきれいなところで、ポニーや他のウサギ、ロバやアナグマたちもいて、とても楽しいよ。明日には新しい場所へ行くんだ!」
デボン州周辺の地域の人々がこのようにピーターのふりをしてメッセージを書き、ポストカードを送ってくれたのだ。
カードの中には新しいガールフレンドとして“フロプシー(Flopsy)”を登場させ、ともに楽しんでいる姿を写真に収めたものもあった。「フロプシーと僕は今、スコットランドにいてたくさんの友達を作っているよ。こっちにはたくさんのウサギがいるんだ。イーサン、寂しいけれどすぐに戻るからね」とメッセージが添えられていたという。
ポストカードは同地域からだけではなく、このアイディアに賛同したマルタやオーストラリア在住の人からも届いた。
サムさんは「母が最初に、ピーターが着ていたユニフォームと同じものを着たイングランドのチームと一緒にピーターが写っているカードを作っていました。その後、世界中の見知らぬ人達からの親切なポストカードが届き、イーサンの悲しみを和らげてくれたんです」とコメントしている。
なお世界中の人からの心温まるサプライズにイーサン君はすっかり元気を取り戻し、今はピーターからの冒険の旅の報告を心待ちにしているそうだ。
画像は『Metro 2021年8月1日付「Boy who lost Peter Rabbit toy gets postcards from people around the world saying they’re the rabbit on holiday」(Picture: SWNS.com)』『Birmingham Mail 2021年8月2日付「Boy who lost Peter Rabbit toy on bus bombarded with postcards from people saying they are Peter and are on holiday」(Image: SWNS.com)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)