生後4か月の時に父を亡くした8歳女児が今月20日、天国の父に宛てて手紙を書いた。「行くあてのない手紙は、捨てられてしまうだろう」―そんな思いで手紙を投函した母はその後、手紙に気付いた郵便配達員が娘を探していることを知って胸を熱くした。心温まるニュースを『The Sun』『Leicestershire Live』などが伝えている。
英レスターシャー州ブラウンストーンに住む2児の母サラさん(45)は今から8年前、24年間を共に過ごした夫のトニーさんを持病の薬の副作用で亡くした。トニーさんは39歳と働き盛りで、下の子のシアナちゃん(Sianna、8)は生後4か月だった。
今月20日の夜のこと、寝室にいたシアナちゃんがサラさんの部屋にやってきてこんな質問をした。
「ママ、ダディ(お父さん)はどこに住んでいるの? お手紙を書いたから住所が知りたいの。」
20日は父の日で、サラさんは咄嗟に「天国、クラウド・ナインよ(Heaven、on Cloud Nine)」と答えたものの、「もう夜も遅いから」と手紙を投函することは諦めるように伝えた。
しかし母のあまりにも素っ気ない態度にシアナちゃんは泣き出してしまい、サラさんは娘と一緒に近くの郵便ポストまで歩くことにした。
サラさんは「シアナが何を書いたのかは全く分かりませんが、娘は成長するにつれて自分の父親について興味を示すようになりました。最近はクリスマスや誕生日、そして父の日などに手紙を書いていたようです」と吐露する。
ただサラさんが娘に伝えた「クラウド・ナイン」とは最高に幸せなことを意味する言葉で、そんな住所は存在しない。サラさんは当時「手紙はきっと破棄されてしまうだろう」と思っていたというが、