生まれた時からずっと一緒に過ごしてきたウサギのぬいぐるみ。旅行にも一緒に連れて行くほど大好きなこのぬいぐるみを失くしてしまった6歳の男の子は、大きなショックを受けていた。SNSを利用して情報提供を求めたが見つからず諦めかけていた時、ぬいぐるみから「ぼくは旅行中だよ」と美しい景色のポストカードが男の子のもとに届いた。世界中の人からの粋な対応に男の子は元気を取り戻し、今では旅の報告を心待ちにしているという。『Metro』などが伝えた。
英ウスターシャー州レディッチに暮らすイーサン・マッカン君(Ethan Mccann、6)は家族旅行でデボン州ブリックハムを訪れ、お気に入りのウサギのぬいぐるみと一緒にバスに乗って海水浴場「グッドリントン・サンズ」に向かっていた。
このウサギのぬいぐるみは、1998年のワールドカップでデヴィッド・ベッカムが着ていたユニフォームを身に着けたピーターラビットで、イーサン君が生まれた時に祖母がプレゼントしたものだ。家族はこのぬいぐるみを「ピーター」と呼んでいたという。
バスが目的地に到着し、下車してビーチへ向かって歩いていた際、母親のサム・エインズワースさん(Sam Ainsworth、36)が「ちゃんとピーターはいる?」と確認した。そこで大切なピーターがいないことに気がつき、イーサン君は「バスに置いてきちゃった」とショックな様子で答えた。
下車してからほんの数メートルしか進んでいなかったが、無情にもバスは去ってしまった。その日の夜、Facebookにて「バスの中にあったウサギのぬいぐるみを運転手に渡した」という投稿を見つけたサムさんは安堵しすぐに遺失物センターに向かったが、なぜかピーターは見つからなかった。
相棒を失い、ひどく悲しみに暮れるイーサン君の姿を見て心を痛めた祖母のロザリン・エインズワースさん(Rosalyn Ainsworth、67)は、Facebookに投稿してピーターに関する情報を集めたという。
6年間一緒だったピーターを失ったイーサン君について、