牧羊犬として活躍していた9歳の犬が突然聴覚を失ってしまい、羊飼いである飼い主の指示が分からなくなってしまった。しかし新たにハンドサインを覚え、耳が聞こえていた当時と同じく羊を追いかけることができるようになったという。人間でいうと50歳半ばの年齢だが、諦めずにトレーニングを続けて成果を上げたその姿は「何かを始めるのに遅すぎることはない」ということを証明してくれたようだ。『WalesOnline』などが伝えている。
牧羊犬として活躍していたボーダーコリーの“ペギー(Peggy)”は9歳を迎え、人間でいうと50歳半ばとなった。ペギーは健康そのものだったが突然聴覚を失ってしまい、羊飼いである飼い主から発する声や口笛などの合図を聞き取ることができなくなってしまった。
ペギーの耳にはしこりや感染症の疑いはなく、聴覚を失ってしまった理由は分からなかった。
困り果てた飼い主は、ペギーを英国動物虐待防止協会「RSPCA」に引き渡したという。「耳が聞こえないのなら、牧羊犬として復帰するのは不可能」と誰もが思ったが、RSPCAで働くクロエ・ショーテンさん(Chloe Shorten、28)は諦めなかった。
クロエさんは夫で羊飼いでもあるジェイソンさん(Jason、34)と共に、伝統的な牧羊犬への合図をボディランゲージやハンドサインに置き換えてペギーのトレーニングを始めた。
牧羊犬トレーナーとクロエさんたちの牧羊犬である“シド(Sid)”と“ノラ(Nora)”の協力を得て、