今から2年半前、前足を切断するほどの重傷を負ったミニチュアプードルが後ろ足で跳ねて移動することを学び、第2の人生をめいいっぱい生きている。“コーラ(Cora、6)”と名付けられたその犬は『Fox News』『Metro』などに取り上げられ、多くの人に笑顔と希望を届けているようだ。
米カリフォルニア州カーン郡テハチャピに住むザック・スカウさん(Zach Skow、40)が、メスのミニチュアプードル“コーラ”を保護したのは2018年2月のことだった。コーラは前足2本と背骨を骨折し、骨盤が粉々に砕けており、ザックさんは獣医に安楽死を勧められた。
アニマルシェルター「マーリーズ・マッツ・ドッグ・レスキュー(Marley’s Mutts Dog Rescue)」を運営しているザックさんは、当時のコーラの怪我についてこう振り返っている。
「怪我の具合からして、コーラは交通事故に遭ったのでしょう。なんとか前足を残してあげたかったのですが、1本は感染症に罹り、もう1本も骨折が酷かったため、2本とも切断しなければなりませんでした。獣医には安楽死を勧められましたが、シェルターでは2本足の犬を何頭も受け入れてきたので、『コーラもきっと元気になる』と信じ、自宅で世話をすることにしたのです。」
「前足を失ったコーラは思うように動けず、しばらくは沈み込んでいましたが、そのうち犬用の2輪車椅子を使って歩くことを覚え、3か月もすると後ろ足だけで移動することが可能になったのです。」
「私たちはコーラの足が2本しかないからといって、情けをかけすぎたり、ずっと抱っこしたりということはしませんでした。コーラがコーラらしさを取り戻し、自分で歩くようになるのを忍耐強く見守ったのです。」
こんなザックさんの温かい親心が通じたのだろう。コーラは見違えるように元気になり、