海外発!Breaking News

writer : tinsight-iruy

【海外発!Breaking News】人間の約200倍のスピードで地雷捜索したネズミ 5年間尽力し引退(カンボジア)<動画あり>

ハンドラーに合図をして地雷の存在を伝えるそうだ。

地雷のニオイを検知するとハンドラーに合図をするマガワ(画像は『APOPO 2021年6月3日付「PDSA GOLD MEDALIST MAGAWA RETIRING」(Simon Guillemin)』のスクリーンショット)

マガワは自身の能力を遺憾なく発揮すると、71個の地雷と38個の不発弾を検知し、失われていたかもしれない多くの人命を救ってきた。マガワがチェックしたエリアは22万5千平方メートルと公表されており、これはテニスコート約865面分の広さに相当する。

テニスコート1面分の広さを人間が金属探知機で捜索すると1~4日はかかってしまうが、マガワは同じ広さを約20分で完了すると言い、約200倍のスピードで行われる効率はけた違いである。

アポポでは「地元に住む人々が、地雷によって手足を失くすリスクに怯えることなく仕事や学校に行き、遊ぶことができるような環境をマガワは作り出したのです」と、その働きぶりを評している。

さらに「マガワは健康そのものですが、引退する年齢に達して動きが徐々に遅くなってきたので、その時が来たのです」と引退の理由について明かした。

マガワの功績には、イギリスにて低コストで動物医療を提供する慈善団体「PDSA(People’s Dispensary for Sick Animals)」も注目した。そして昨年9月、軍用でない一般の動物として多大な貢献を果たした動物に贈られる賞をマガワに贈呈した。

PDSAの77年にわたる動物たちへの表彰の歴史では犬や猫、馬、ハトなどが受賞してきたが、このような賞をネズミに贈るのは初めてのことだった。贈呈するメダルをマガワの首にかけられるよう、専用の小さな金メダルが用意されたという。

マガワのハンドラーであるマレンさん(Malen)は「マガワの働きは誰にも負けないほどで、一緒に働くことができて誇りに思います。とても小さいですが、多くの人の命を救い、コストをかけずに安全な土地を私たちに返してくれました。マガワが引退してしまったら、本当に寂しくなりますね」とコメントしている。

画像は『APOPO 2021年6月3日付「PDSA GOLD MEDALIST MAGAWA RETIRING」(APOPO)(Simon Guillemin)(PDSA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

昨年9月には小さな金メダルが贈られたマガワ(画像は『APOPO 2021年6月3日付「PDSA GOLD MEDALIST MAGAWA RETIRING」(PDSA)』のスクリーンショット)

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