ジェイクさんは声を発することができないようで、首を横に振ってまだ食べ物が詰まっている意思表示をしている。
その後、数回にわたってジェイクさんのお腹を圧迫すると、ジェイクさんが大きくせき込む姿が映り、ようやく喉に詰まっていたチキンの塊が取れた。
シークさんのこのたびの対応には周囲の客も絶賛し、大きな拍手が起こった。当のジェイクさんは相当苦しんでいたようで、膝に手をついてホッとしたかのように大きく深呼吸していた。
なおシークさんが迷いなくこのような行動を取れたのは、過去に同じ方法で喉に物を詰まらせた父親を救った経験があったからだという。
「ジェイクさんを助けることができた瞬間は、これまでの人生の中でも素晴らしい瞬間でした。ジェイクさんは帰る時にもハグをしてお礼をしてくれて、とても良い人でしたよ。一緒に写真を撮って、たくさんチップもくれましたし、トリップアドバイザーに良いレビューも書いてくれました。」
そのように明かすバングラデシュ出身のシークさんは「私はイスラム教徒で、誰かを助ける時は無私無欲で行うという教えがあるので、最初はチップの受け取りを断ったのです」とも話しているが、最終的にはジェイクさんの押しに負けて受け取ったようだ。
一方でジェイクさんは、当時のことについて「シークさんがいてくれて、本当にラッキーだったよ。当時は全く息ができなかったんだ。詰まったチキンが取れた後に残ったカレーを食べていたんだけど、友人に『ミキサーで細かくしてもらった方がいいんじゃない?』とジョークを言われてしまいましたね」と笑いながら明かしている。
画像は『BBC 2021年5月27日付「Bangor Tandoori: Waiter applauded for saving choking customer」(JAKE SNELLING)』『Mirror 2021年5月27日付「Incredible moment waiter at restaurant filmed saving customer choking on chicken」(Image: Mustakim Raza / SWNS.COM)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)