大切な人が突然の心臓発作に見舞われた時、おそらくほとんどの人は慌てふためくのではないだろうか。このほど英ハートフォードシャー州で、まさにその予期せぬ状態に陥った女性が、医療ドラマの見よう見まねで行った心肺蘇生法により恋人の命を救った。『real fix』などが伝えている。
ハートフォードシャー州スティーブニッジに暮らすジャックさん(20歳)は、自宅のベッドで突然苦しみ始めた。隣で寝ていた恋人のジョージア・グルームさん(20歳)は、ジャックさんが「死ぬ」と喘いでいる姿を見てパニックに陥ったが、救急車を要請するためすぐに緊急通報した。
対応したオペレーターに「容態が悪化したら再度電話をして」と言われた矢先のこと、ジャックさんがけいれんを起こし始めた。ジョージアさんは、床に倒れ身体が白くなっていく恋人を見て、恐怖で泣きながらも仰向けにして必死でCPR(心肺蘇生法)を試みた。電話がまだ繋がっていたため、オペレーターが一緒に数を数えてくれたが、ジョージアさんはTVの医療系ドラマ『Holby City(ホルビー・シティ)』からCPRのやり方を思い出し、懸命にジャックさんの蘇生を試みた。
すると3分~5分が経った頃に、ジャックさんの心臓が再び動き始めた。通報から10分後に到着した救急隊員に後を任せたジョージアさんは、隊員らから「CPRをするのがあと30秒遅ければ、彼は助かっていなかっただろう」と告げられたという。
「ジャックを失うかもしれないと思い、恐怖に慄きながらCPRをしました。救急隊員には、助かった彼は運がいいと言われました。今回の出来事がきっかけで私たちの絆はより深くなった気がします。生きていることに感謝したい。」
危機一髪のところで命を救われたジャックさんは、