ペンギンのコロニー周辺でかなりの数のツアーをこなしているものの、ペンギンがボートに飛び乗ってきたのは初めてのことだったという。ジョンさんはペンギンの珍しい行動についてこんな分析をした。
「ペンギンは、シャチやヒョウアザラシといった捕食者から逃れるためにボートに飛び乗った可能性もありますが、あの日のツアーではペンギンの天敵を見ることはありませんでした。そしてそれが、大胆な行動につながった可能性もあります。また迷子になったか、仲間がいなくて寂しかったためにあんなにフレンドリーだったのかもしれません。」
「私たちはペンギンを怖がらせることがないようにできるだけ静かにしていましたが、みんな興奮していましたよ。ペンギンに触れないようにして、写真もたくさん撮りました。あれは確実に、私の極地でのキャリアのハイライト。衝撃的でマジカルなひとときでしたね。」
『NDTV.com』によると、その時の個体はあごから耳の後ろにかけた黒いラインが特徴のヒゲペンギンで、南極大陸付近には大きなコロニーがあるという。
ちなみに今年3月には南極で、シャチから逃げるペンギンが観光客のボートに自ら避難する動画が拡散し話題となった。
画像は『john bozinov 2020年2月16日付Instagram「66°55’02” S」』『ARY News 2021年5月23日付「WATCH! ‘Lonely’ penguin hops on board tourist boat in Antarctica」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)