ニュージーランド北島最南端部に位置しクック海峡に面するウエリントン港近くには、大勢の人で行き交う鉄道駅がある。今月14日、そのすぐそばにある寿司バー「Sushi Bi」の建物と地面との僅かな隙間に、ブルーペンギン(コガタペンギン)のツガイが巣を作り棲みついているのが発見された。2羽は保護され海に返されたものの、同日夜に再び舞い戻ってきたため、警察を巻き込んだ捕獲作戦が繰り広げられたようだ。
寿司の匂いにつられてやってきたのか、暖かい建物の下の居心地が良かったのか…港がそばにあるにもかかわらず、2羽は車の通りが激しい4車線の道路を渡り、2度もウエリントン地区警察のお世話になってしまった。同警察が寿司バーから最初に連絡を受けたのは14日の朝6時35分頃で、2羽はほどなく保護され海に返された。
しかしその夜、ペンギンの鳴き声が再び聞こえるという寿司バーのオーナーからの通報を受け、再び警察が駆けつけた。しかしペンギンはなかなか捕獲できず、警察はニュージーランド自然保護局(DOC)とウエリントン動物園に助けを要請。DOCの職員は寿司バーで提供しているサーモンをエサにペンギンをおびき出した。しかしその後、ペンギンは寿司バー内に侵入し逃走。キッチンの冷蔵庫の下に潜り込んだところを捕獲した。
こうして袋を被せられて保護された2羽はその後、DOC職員によって作られた海岸近くの巣箱に放たれた。警察は騒動があった前夜にも寿司バーの近くをさまよっていたペンギン1羽を海に返しており、