無事に助け出すことができた。
出てきた子羊は足もとがおぼつかず、生まれて間もない子羊のようだった。グラントさんたちのそばを歩きながら遠くを見渡して母羊らしき影を見つけると、一目散に駆けていったそうだ。
母羊と無事に会えるまで様子を見守っていたグラントさんは、のちに「子羊をこのまま放っておくことはあり得ないと思いましたね。一緒にいた仲間にも『もし母羊が帰ってきた子羊を受け入れずに育児放棄してしまったら、俺が連れて帰るぞ』って伝えました。私は心から動物を愛しているので、その場に母親を失った子羊を置いていくことなんてできなかったです」とその心境を語っている。
さらに「僕らはみんなタトゥーを持っていて、お店に入ると警備員に目を付けられるような奴なんだ。僕らのような人には動物を助ける心なんてないと思うかもしれないけど、それは本当に古い考えですよ」と話しており、タトゥーが一般的な欧米でも多少の偏見があるようだ。
このニュースを見た人からは、「素晴らしい人たちだ」「こうした親切な人がまだ世界にいることが嬉しいね」「タトゥーだらけの人が、赤ちゃんと一緒にいる姿って本当にいいよね」と称賛の声が集まった。
グラントさんらはその後、子羊が再び同じ場所で引っかかってしまわないように、小枝や石、泥などを詰めておいたという。
ちなみにグラントさんには今年、娘が誕生するそうで「お土産ショップで子羊柄の子ども用靴下を見つけから、今回の出来事を思い出せるようにそれを買ったよ。今はコロナのことばかりだから、良い行いをしてそれを共有できるのは素敵なことだよね」と話している。
画像は『Daily Post 2021年4月15日付「Tattooists show softer side with ‘Disney-style’ rescue of lamb from tree in North Wales」(Image: Manchester Evening News)』『Express.co.uk 2021年4月15日付「Terrified lamb trapped in a tree rescued by hero tattooists and reunited with mum- Video」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)