まるでココナッツのようにも見える大きなサイズであることが分かる。
今回の手術を担当した獣医の1人であるニコン・トンティップさん(Nikorn Thongthip)は、記者会見にて今回の手術についてこのように説明した。
「ゾウの胆石摘出は、“カム・ムーン(Kham Moon、45)”という雄のゾウに行ったものが1例目で、今回は世界で2例目の手術となりました。」
「しかしサイ・トンとカム・ムーンの状況は大きく異なり、カム・ムーンの場合は合計8キロにもなった162個の小さな石を取り出しましたが、サイ・トンは1つの巨大な石を取り出さなくてはなりませんでした。」
「今回の手術の成功はタイの獣医コミュニティにとって大きな一歩になっただけではなく、世界的に見てもゾウの治療において、大きな意味のあるものとなりました。今回の手術の経験について、世界中から本を出版して欲しいと要望が殺到しています。」
当時サイ・トンは排尿障害から感染症をおこし、腎不全により命を落としかねない状況だったという。ニコンさんは「サイ・トンの感染症が酷くなる前に、無事に摘出することができて安堵しています。多くの人の協力で手術を成功させることができ、感謝の気持ちでいっぱいです」とコメントしている。
画像は『The Nation Thailand 2021年4月3日付「Gallstone weighing 1.7kg removed from elephant in a world-first for Thailand」(THE NATION)』『Metro 2021年4月7日付「World’s largest gallstone is removed from elephant by 20 vets」(Picture: Viral Press)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)